お悔やみ状の文例とマナー
悔やみ状は、通夜・葬儀両方に出席できない場合などに、弔慰の辞(ことば)を遺族に伝えるための手紙やはがきです。訃報を聞いて、通夜や葬儀に出席できないと判断したときは、なるべく早くお悔やみ状を書いて差し出しましょう。あるいは、とりあえず弔電を打ち、その後でお悔やみ状を出しても結構です。
お悔やみ状を書く際に最も大切にしなければならないことは、故人への愛惜(名残り惜しさ)の情と、遺族の方をお慰めする心です。その気持ちを持って、不適切なことはけっして文字にしないように、また、自分本位のいたずらに感情的な表現には走らないように心掛けましょう。また、お悔やみの辞として注意しなければならないことは、終始、丁重な言葉遣いに徹し、たとえ故人が旧知の友人であったとしても、不必要に馴れ馴れしい言葉遣いなどしないように気をつけましょう。さらにまた、お悔やみの中で使うべきではない「忌み言葉」や「重ね言葉」がありますから、使用しないように気をつけましょう。(ただし、誠意がこもっていれば、多少の逸脱は許されるはずです。)
※忌み言葉.........死ぬ、去る、滅ぶ、再び、重ねる、追う、など
※重ね言葉.........重ね重ね、返す返す、しばしば、次々、近々、など
【お悔やみ状の文例】教え子から亡き恩師の奥様へ
先生ご逝去の知らせを聞き、同窓の者たちとともに悲嘆に暮れております。私は、□□高校在学中、三年次に先生のクラスに在籍いたしまして、数多くのご教訓と心のこもったお叱りを頂きました。私が今在るのも、偏に先生のご指導の賜物と深く感謝いたしております。
奥様におかせられましても、お心残り如何ばかりかとお察し申し上げます。私ごときが申し上げますのも僭越ではございますが、どうぞ一日も早くお元気を取り戻されますようお祈り申し上げます。
尚、この度は仕事上の都合によりましてご葬儀にも馳せ参じることが叶いません。後日改めてご霊前にお参りさせて頂きますので、何卒ご容赦下さい。
末筆となりましたが、ここに先生のご冥福を衷心よりお祈り申し上げます。
不宣
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