退職挨拶状の文例・例文 転職・独立編
転職という言葉は、本来は違う職業に就くことを意味していましたが、現在では従来の勤務先を中途退職して、新しい企業・団体等に就職することを指して使われることの方が一般的です。また、中途退職して自分の事務所・店舗を開いたり、会社を設立したりすることを、独立と呼んでいます。
どちらの場合も、退職挨拶状で書く内容に大差はありません。まず、退職と就職あるいは開業のお知らせをし、次に、これまでのお付き合いに対する感謝の言葉や、今後も変わらぬお付き合いをお願いすること、そして先様の健康や繁栄をお祈りすることなどを簡潔にしたためます。
特に、独立開業する場合は、新しい事業のことを詳しくPRしたくなるかもしれませんが、退職挨拶状を出す相手が今後も仕事上のお付き合いのある方とは限りません。退職と就職・開業のくだりは、淡々と事実だけを述べるにとどめておいた方が無難です。
中途退職の成り行きについては、解雇処分など特殊な事情がない限り、「円満退社」と明記しておきましょう。また、転職の理由については、すべて「一身上の都合により」という表現をするだけで良いでしょう。詳しい事情説明は必要ありません。
【転職・独立の際の退職挨拶状例文】 ※一般的な円満退社による転職の場合を記します。
謹啓 盛夏の候、愈々ご清祥のこととお慶び申し上げます。 さて、私こと(※行末に配置) この度、一身上の都合により去る七月二十日をもって株式会社□□を円満退社し、来月初めより○○○株式会社にて勤務いたす運びとなりました。 □□在職中は一方ならぬご厚情を賜り、誠にありがとうございました。これよりは○○○にて職務に精励努力する所存にございますが、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。 末筆ではございますが、取り急ぎ書中をもって御礼ならびにご挨拶申し上げます。
敬白
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●通常の明朝系・ゴシック系のフォントを使用した縦書き文書の例文です。横書きの場合は日付け等を算用数字に改めてください。また、縦書きで楷書体・行書体・毛筆体などを使用する場合は、句読点を外して全角スペースを挿入してください。
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